旬をお届け 今月の成田山 ひとこと説法「今月のひとこと説法」
江戸出開帳

今月のひとこと説法

私たち日本人は、昔よりお互いに助け合い、支え合っていることを「お互いさま」と丁寧な言い方をしてきました。自分がお世話になり、他人に奉仕することの大切さを自覚しているからでしょう。
また、周りにいる人だけでなく、既に亡くなった人々や自然に対しても、感謝の気持ちを表すため「お陰さま」と言ってきました。「陰」とは、太陽の光が当たらないところ、あるいは目立たない、隠れているという意味です。直接、自分の目で見たり、触れることはできませんが、生きている私たちの生活を陰で支えてくれているものに対して「お陰」と言いました。
更に、日本には「恩おくり」という言葉があります。「恩返し」は善意を受けた人に対して直接お返しをすることですが、「恩おくり」は自分の受けた善意を別の人におくることであります。
このように「お互いさま」や「お陰さま」という感じ方や受け止め方は、謙虚さや反省の心を引き出してくれる上でとても大切な心であり、私たちも多くの人々に支えられていることに感謝する生活を送りたいものです。
人知れず行われる善行の奉仕というものは、正に慈悲の極みであり、お不動さまの御教えの実践行につながるものでもあります。
(2017年4月1日)

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