不動尊
信仰者の
実践行
お不動さまの御教えを日々実践する
成田山ではお不動さまの御教えを「私たちの誓い」として、不動尊信仰者の実践行としています。お不動さまの大慈悲心(いつくしみのみこころ)に感謝し、日常生活へ活かしていくことで歩むべき道を知る事ができます。
ご本尊さまの奴僕の行にしたがい
すべての人びとに奉仕いたします。
奴僕とは召使を意味する言葉で、献身的に他者に奉仕する者を指します。お不動さまは、あらゆる人びとを苦しみから悟りの世界へ救い導くために、青黒色の肌をした奴僕の御姿となって、私たちを御加護くださっています。
ご本尊さまの羂索のおさとしにより
つくし合いの生活をおくります。
お不動さまは、左手にお持ちになっている羂索という縄で、人びとが悪い方向へ向かいそうな時に、縛り上げてでも正しい道へ導いてくださいます。お互いに助け合う気持ちを大切にしましょう。
ご本尊さまの磐石の決意をもって
あらゆる苦難に耐えしのびます。
磐石とは、重い大きな石のこと。お不動さまは、磐石の上にどっしりとお座りになって、全ての人を救い導くという決意を示しています。煩悩に迷うことなく、何事にも屈しない忍耐力を育みなさいという御教えです。
ご本尊さまの燃えさかる火炎のように
ひたすら精進努力いたします。
お不動さまは、一瞬たりとも弱まることのない燃えさかる火焔の中に住しています。この御姿を通して、日頃の努力を怠らず、積み重ねていくことで道が開かれることを示しています。
ご本尊さまのゆるぎなきみ心を体し
精神の統一につとめます。
お不動さまの磐石に座す御姿は、悟りを求める心が堅固不動の境地にあることを示しています。自分の力を存分に発揮するために、どのような事が起きても冷静に受け止め、何事にも動ぜず対処できる不動心を身につけましょう。
ご本尊さまの利剣の智慧をもって
正しく判断し、真実の自己にめざめます。
お不動さまの右手の利剣は、物事の善悪を見極める正しい判断を象徴しています。怒り、貪り、愚かさという私たちの心の迷いを断ち切り、真実の自己にめざめるという、深い洞察力を体得しましょう。
ご本尊さまの加持力をいただき
平等の利益にあずかることを祈念いたします。
加持力とは、仏さまが慈悲の心で私たちをお守りくださる力と、それを受けとめようとする私たちの信心を表しています。仏の大慈悲はいかなる時も、私たちに注がれています。仏の慈悲の力と私たちの信心とが相応じあう時、はじめて加持力が発揮されるのです。
次へ 成田山だより「智光」ご案内
皆さまとお不動さまが御縁を深める架け橋となるべく発行している月刊誌「智光」より今月号の主な記事をご紹介します。